悩みとの向き合い方

仕事を人生の中心に据えると,それに従事する期間はおよそ40年ほど...

嫌々仕事をしているとなると,40年の間,嫌な気分を内に秘めて過ごさなくてはならない...

そりゃ,自分にとって仕事をしている時が一番幸せだったら,最高だろう...

 

けど,現実は甘くない.

好きな仕事に就ける人間なんてそうそういないし,好きな仕事の中でも人間関係の悩みやら色んな問題を抱えて生きていくことになるのだろう.

 

「悩みのない人間なんていない」

↑これは,私が学生時代にお世話になった技官の女性から聞いた言葉だ.当時,技官の方も結構なお年で確か70歳くらいだったと思う.この言葉は次のように続く.

「結局,人間は何年経って成長しても,環境が変わっても,悩みの種類が変わっていくだけなのよ.私は,ここまで生きて,ようやくそれを悟ったわ.」

みんな,色んな悩みを持って生きている.悩みが解決すればこの上なく嬉しいけれど,次にまた新たな悩みが生じて,延々とこのプロセスを繰り返すことになるのだろう.

また,技官の女性はこうも言っていた.

 

「悩み続けても問題が解決することはないわ.そりゃ,たまには良いアイディアが浮かぶ時もあるけど,大半は気分が暗くなるだけ.だったら,悩むことに時間を割くよりも他に楽しいこと見つけて,そっちに集中した方が良いに決まってるわ.」

考えても解決しないのなら,考えない方がマシ.仕事の悩みは仕事中は考えざるを得ないけれども,仕事が終わったら,そのことはスパッと忘れて自由に楽しむ.翌日のことはまた翌朝に考えれば良い,というわけだ.